転校生のカノジョのヒミツ
「・・・校内では、一位です。」
全国だと結構下がっちゃうがな。
と自慢のようなことをサラリと言った。
ってか、職員室で言いたくないんだよな。
睨まれるから。
「だよね。」
なぜか、校長は嬉しそうだ。
何が!?
言葉が続いていく。
「あのさ、キミ成績どうなの?」
もう、取り繕うことをやめた俺は
「悪いですよ。」
と、笑って言った。
これは謙遜とかなんにもなしで、本当に悪い。
実は、留年はギリギリ逃れたくらい悪い。
だから、最初の、
留年という言葉は本当に恐怖だった。
「まぁ、この生活態度と授業態度と格好じゃねぇ・・・テストだけよくってもねぇ・・・。」
校長は納得しながらつぶやく。
さっきから何なんだ!?