転校生のカノジョのヒミツ
「明後日なにがしたいんだ?」
どこに行くのかを聞こうと思っただけなのだが・・・
「秘密です。」
珍しく楽しそうであり、さみしそうだった。
相変わらず表情はあまり変わらないのだけれど。
変わらないのだけれど。
まぁ無表情でもかんがえてることはあるわけで。
だんだんそれがうっすら見えてきた。
誰にだって思ってることはあり、
当たり前に生きていて、
それが全く見えないからと言って
無視しちゃいけない。
なんて、俺が言えるこようなことじゃないけれど。
ちょっとわかると嬉しい。
「不器用だよね。はなさん。」
「・・・。」
「そのままがいいけれど。」
「・・・そうですか・・・。」
「そうですよ。」
そうして彼女はそっぽ向いた。
答えがないのもきっと答えなのだ。
雪菜さんと会ってないなぁ、最近。
なんて。
ぼんやりと思った。