転校生のカノジョのヒミツ
「着きました。」
「おう。」
この前の駅前ではなく今回は電車できた。
かなりの遠出である。
ってかもう6時だし。
今から帰って、7時ぐらいかぁ・・・。
「はなさん時間大丈夫なの?」
「今日は大丈夫ですよ。・・・遅くなったのは、林田くんが日頃の行いが悪かったせいですから。」
実際ははなさんが道に迷ったせいだ。
だけど俺はそのことについては言わない。
「今日・・・お夕飯一緒に食べて帰りましょうか。構いませんか?」
「大丈夫。もともとそのつもりだったし。」
嘘ではない。
別れたあとはこのままどっかで食べて帰るつもりだった。
「じゃあ、お買い物しましょうか!」
無表情で
でもちょっと嬉しそうな彼女は、
やっぱりきっと一方雪菜の一部で
あの時の彼女と重なったと思ったが・・・
あ、違う。
「はなさんって、白よりも青とかの方が似合うんだな。」
「え?」
あきらかに驚いた彼女。
「いやぁ、雪菜さんは白ってイメージだったから。」
なにかおかしそうに笑って。
「私と彼女、別人に見えるんですね。あなたには・・・。」
彼女は、
「今分かりました、やっと。」
なにか安心したようだった。