転校生のカノジョのヒミツ
転校十日め(木)
「かーーーい!!!」
テンション高いなぁ・・・雪菜さん。
「ご飯食べよう!」
「はいはい・・・。」
俺が昨日のこと色々と考えてたのにこっち何にも考えてないや。
ってか、ロボットなのになんで食べれるんだろう・・・。
「食べれるの?雪菜さん・・・?」
「うん。ちょっと食欲ない気もするけど・・・。別に普通だし。どうしたの?」
「いや、別に。」
「変なの。」
彼女はそう言って笑う。
改めて見て俺は思う。
ロボットには見えないよなぁ・・・。
表情も、動作も。
肌も目も髪の毛も。
彼女はちゃんと心臓の音を持っているようにしか見えない。