転校生のカノジョのヒミツ
「はなさん慣れてるね?」
「まぁ、生活してたので。というよりは、ここで生まれたので当たり前です。」
すぐに目的の階に着いたらしい。早いなぁ。
すごいスピードで角を曲がったりしていたら、はなさんが、急に止まった。
「はい、ここです。」
「え?」
ここはどうやら個室が並ぶフロアのようで俺はいつの間にか扉の前にいるようだネームプレートには『一方雪菜』
あぁここか。
たどり着いちゃったんだな
早く入れとはなさんに目で言われおそるおそる入る。
そこには見慣れた彼女が当たり前のようにいて、
「雪菜さん…」
思わず漏れた声に彼女が素早く反応する。
「…なんでここに?」
はなさんが言ったように
俺に驚きはあまりなくて。
やっぱりかという絶望だけが俺をおそった。