転校生のカノジョのヒミツ
エピローグ
今日、俺の卒業式だった。
「林田くん、おめでとうございます」
「あ、はなさんどうも。」
はなさんは結局、壊れなかった。
「もう、一年ですか・・・早いですね」
「うん」
でも、彼女はボタンを押さなかった。
つまりは。
「海!おめでとう!」
「あ、・・・雪菜・・・」
彼女は生きている。
そして、
「うーん?聞こえなかったなー」
俺は、彼女に告白をした。
つい一ヶ月前の事だっただろうか?
告白した時の彼女の対応は・・・、
『好きです!付き合ってください』
『・・・、名前。雪菜って呼んで』
初めて会った頃から要求されていたことを言われた。
そこから、雪菜と呼ぶことになったのだが、未だ照れるんだよな・・・。
でもきっといつか、自然に呼ぶようになるんだろうな。