転校生のカノジョのヒミツ
「なんで林田なんすか??」
男子が不満げに声を漏らす。
なるほど、こういう意味で、
興味がない方がいいということになったのかもしれない。
まぁ、見とれたりはするが、さほど興味がない(なさそうに見える)
俺のほうがいいには決まってる。
担任も考えているということか・・・。
彼女が座ったのを見計らって、俺は後ろを向いて話しかける。
「林田です。林田海(はやしだかい)。よろしく。」
「・・・一方雪菜です。」
「昼休みに案内するから。」
頷いただけの肯定で彼女は俺から目をそらした。
そんな人悪そうに見えるのかな?
まぁ、茶髪だし。
こんな学校(進学校)での茶髪だし。
「なんだよーおまえ、女子も興味あったっけ?」
まぁ、どの学校にもバカはいるよな。