【BL】恋に時間は関係ない!
「さ、さすがに昨日今日じゃちょっとね……」
「分かった。明日またくる。」
また来るんだ……。
遠山君はそのまま自分の教室へと戻っていった。
何で俺がこんなに罪悪感覚えねーといけないんだー!?
もう本当、気の迷いであってくれぇ!
そんな期待は裏切られ、次の日もその次の日も遠山君は同じ質問をぶつけてきた。
そのたび去る背中が寂しげだった。
そして最初の告白から五日後の昼。
「一緒に昼を食べてほしい。」
唐突の誘いだった。
まぁ、ご飯ぐらいならいいかな。
と、遠山君の誘いに乗った。
そして差し出されたのは、
「何これ?」
「作ったんだ。食べてみてくれ。」
「は、はぁ」
手作り弁当でした。
おお!
卵焼きが綺麗に巻けている!
って感心してる場合か!
いいのか、これで。
「どうだろうか?」
「旨いよ。」
「好きになりそうか?」
「……それは、また別。」
「そうか。」
だーから、目の前で落ち込まないでくれぇ。
「なんでいきなり手作り弁当?」
「好きな人に優しくすれば、好きになってもらえると思って。」
「………それで弁当。」
これって優しさなのか?
と言うか、その法則は女子に適用されるものであって、男の俺には適用されないよー!