【BL】恋に時間は関係ない!
なんか罪悪感ハンパないな。
変な期待させるより、ここでハッキリと言っとくべきだよな。
「あのさ、遠山く―――」
「あ、動かないで。」
言われて俺は動きを止めた。
遠山君の手が俺の顔まで伸びてくる。
え?
なに?
何されんの、俺!
逃げるべき?
いや、でも動くなって……。
なんて自問自答してる間に、遠山君の手が俺の口元を拭った。
「ご飯、ついてたよ。」
爽やかな微笑みを浮かべて、指先を一舐め。
舐めたぁー。
漫画とかアニメでよく見るやつだ!
生で見れるなんて感激!
するわけなーい!!
やられても全然うれしくなーいし。
ダメだ。
完全に遠山君のペースだ。
「それで、何?」
「え!?」
「何か言いかけていただろう?」
「あー、いや…弁当美味しいなって。あはは」
俺の意気地なし……。
「喜んでもらえて良かった。」
そんなに優しく微笑まないで…………。
俺、罪悪感で押しつぶされそうです。