双子の企み
起こしてやった兄に感謝はなく、
むしろ邪魔扱いしてきた妹に
呆れながらも階段を下りて、
リビングにいる親父と母さんに
挨拶をする。
「おはよ。」
「おはよぉ、あずくん。あぁ…やっぱり制服似合ってるわぁ。流石私の子!」
うちの母さんは今年で30代後半にいく
というのに中身と外見がまだ20代である
「はぁ‥‥はぁ‥‥はぁ‥‥お、ぉ父さん、お、母さ‥ん‥‥、はぁ‥‥はぁ‥‥お、おは、よ‥‥はぁ‥」
急いでリビングまできた翼を
尊敬のような眼差しで見た。
すげぇ‥‥
早すぎたろ‥‥
まぁ、化粧をしてないからな。
してたら怪しまれるし(苦笑)
「あぁ翼、おはよ。流石俺の子だな。制服が似合ってるから高校に行ってもモテるだろうよ。」
キラーンという効果音がつきそうな
笑顔で歯見せる親父に、
「「有り得ないから。」」
とハモった俺たち。
俺と翼はめんどくさい親をほっといて
朝食を食べ、お互いの学校に
一緒に向かった。