甘ずっぱい愛を君へ
「これから渡すプリントに記入しろ。落書きとかすんじゃねーぞ。」
「「はーい。」」
プリントを、渡され。私は、鞄から筆記用具を……
って!ない?!あれ?!
……初日から忘れもの?
…郁未に、借りたいけれど。皆、黙々とプリントを書いてるみたいで教室の中は、静かで話かけづらい雰囲気。
…どうしよ。
コロンッ
シャーペンが、机に転がる。
…え?
隣を見ると。
眼鏡の男の子……中尾くんが
「ないんでしょ?」と私だけに聞こえる声で聞いてきた。
私の机にあるシャーペンを指差し「貸す。」
私も、彼だけに聞こえるくらいの声で「ありがとう。」
中尾くんは、少し笑顔になり自分のプリントを書きはじめた。
.