甘ずっぱい愛を君へ
「結亮〜。俺の弁当は?」
いきなり教室のドアが開き。
そこに立って居たのは、朝出会った人とよく似た人だった。
ただ違うのは、声。
たしか…朝の人は…。
「圭亮。僕よりも遅く出ただろ?」
「え?持って来てねーの?」
「はぁ…。いいよ、僕の持って行って。」
「さすが♪」
私の隣の中尾くんが、その人に弁当をあげている。
「苺?」
「…朝の人。」
「え?」
私が、見とれていると。
「俺の顔に何かついてる?」
.