何度キミに逢えば……。

―…再び真っ暗になった。


『また真っ暗かよ…』

俺は少しうろうろしてみた。

やっぱり何も見えないし、何も聴こえない。


―…た。


何か聴こえる……?


―…うた。


誰だ……?


『……うっ』


また光が差し込んだ。

俺はその明るさに眩しくて目を細めた。


―……寂しよ…。


―…陽太…。



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