何度キミに逢えば……。
いきなりのことで二人がバタバタ病室を出ていった。
―……ピクッ。
『陽太!!……陽太!?……起きてよ……』
陽太はゆっくり目をあけて、あたしをみた。
そして、微かに手を震えさせながらあたしの頬にそっと触れた。
「……マリン……?」
あたしもそっと陽太の手に触れた。
『はい……ムーン様……おかえりなさいませ……』
目から溢れだした。
……前世の記憶が戻ってるんだねー……?
「……ただいま……泣きながら笑うと……マリンそっくりだな……」
『……うふふ……陽太もね……』