何度キミに逢えば……。


一番悲しむのは愛し合った彼女だろ……?


また、こんなこと言ってると充がキレかもしれない。


俺も男だ。


いつまでも"死"に囚われてもいられない。


きっとこれを言えば愛生は泣く。


それでもキミは俺と"付き合う"と言ってくれるだろうか。


俺はキミを信じてる―……。


『俺は……未来が来ないかもしれないんだ……』

愛生は無言のまま俺を見つめた。


『俺の親父は心臓が弱くて死んだ。俺が中3の時にな。それで俺や輝も遺伝してる可能性あるみたいで……それがいつ起こるか分からないんだ……。だから愛生とは付き合えない』






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