何度キミに逢えば……。


前だって病室で声かけたら驚いてたし。


まぁとても本人の前では言えないけど。


『てゆーか純先輩って誰?』



「俺のダーリンよ☆」


『で、どんな人なんですか?』


「純は優しくてかっこよくて……簡単に王子様みたいな感じだよ」


話をへし折ったっ!



「まったくアンタは男子情報が欠けすぎっ!純先輩は蒼陽中学の王子だよ」


『輝サンの通り名って何だっけ?』


「なによ。いきなり」


「確か雪女じゃない?」

「そうそう!雪のような冷たい殺気で見るからだって♪もっとカッコいいやつつけろって感じ」


そう言ってグビクビ、ビールを飲む輝サン。



『蒼陽の王子と銀澄の雪女。バランスが取れてて良いかも♪』


ただ冷たいだけじゃなくて暖かい。


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