何度キミに逢えば……。


みんなが結衣をみた。


「なんか自分のことでいっぱいいっぱいだったから……」


『結衣コクられたりしないの?』


あたしと違って可愛いしモテるんじゃ……。


「ここだけの話だけど実は同僚にコクられた……」


「「えーー!?」」


「で、返事は!?」



梨花の目はキラキラ状態。



「……してない」


「コクられたのいつ?」

「えっと……今が8月の上旬だから先月の中旬あたり?」


『だいぶ長い保留期間だね……』


「そいつは良いやつなわけ?」


「真面目だし、優しいし笑顔がかっこよくてみんなから慕われてて……」

完璧な人じゃん!?


「なぜ迷う!?」


「なんか逆に信じられなくて……」


結衣はグラスに残っていたお酒を一気に飲み干し勢いよくグラスを置いた。


「だっておかしいじゃないですか!?あんなキラキラのみんなの注目の的な人と何の取り柄もないあたしなんかが釣り合うわけないじゃない!!」


スイッチが入ったな……。





< 252 / 325 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop