何度キミに逢えば……。


「ありがとうございますでは、お席に座ってお待ちくださいませ」


「充くん案内してくれる?」


充くんのオーラがさっきまで暗かったのに歩夢の一言でパァッと明るくなった。


まるで犬みたい。


「こちらへどうぞ」



「ありがと」


秋本くんはキッチンへ戻っていった。


「じゃあ本題に入るね。昔から一緒にいて好きにならないわけない……でも昴は歩夢のこと意識してないのは、はじめから分かってたから何も言わなかった」


幼なじみであたしに知らないことはほとんど知ってる。


誰よりも昴くんを見てきた。


『歩夢は辛くないの?』

「辛くないって言ったら嘘になるけど昴が幸せならそれで良い」


自分の事より好きな人を優先するなんてそうそう出来るもんじゃない。


それほど昴くんが好きなんだね。







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