何度キミに逢えば……。
―……翌日。
今日は3人とも出勤日。
今日の勤務を終え帰るとき昴くんを呼び止めた。
もちろん歩夢も一緒で。
『昴くん長い間待たせてごめんね。答えが出たの』
「俺……小豆サンに謝らなきゃいけないことがあるんだ。実はキミのこと……」
『知ってたよ。あたしを利用しようと思ったんでしょ?大事な幼なじみに告白するために。あたし案外鋭いんだから』
「えっ?だって結衣のこと好きって……」
「悪い……」
『昴くんさ謝る相手が違うじゃない?』
あたしが告げたとき歩夢きっと泣いたはず。
自分の想いが伝わらなくて胸が苦しくて悲しかったよね……?
大丈夫だよ……これからチャンスが訪れるから。
『歩夢……今度は昴くんと歩夢の番だよ』
歩夢の背中を押した。