何度キミに逢えば……。
陽太side
陽太side◆
「ようた〜これってどーすんの?」
カーテン越しに叫ぶ充。
こりゃ鈴木も苦労しそうだな。
『お前、前来たとき着なかったのかよ』
「んー忘れた」
こいつ本物のバカじゃねーの?
『はぁ〜はいるぞ?』
「いやん。陽太チャンのエッチ〜」
……ブチッ。
『あぁ゛?じゃあ全部自分で着ろよ。俺はもう知らねーからな』
俺はカーテンから離れようと歩き始めたとき服の裾を捕まれた。
「ごめんなさい!!行かないでお願いします!!陽太様」
コイツはじめからこうなるって分かってて繰り返すんだよな。
ホント学習しねーやつ。
『ったく、早くしねーと鈴木がキレるぞ』
「もう鈴木じゃーありませーん秋本ですー」
あぁ今日から鈴木も秋本か。
『じゃあ梨花で良いや』
「"で"ってなんだよ」
ホント面倒くせぇーやつだな。