何度キミに逢えば……。
見つめあう俺たち。
顔近づけてもう少しで愛生の唇が触れそうな瞬間―……。
「はい、そこ!!新郎新婦より目立たない!!!」
輝の声に邪魔された。
やっちまった!?
つい愛生が可愛すぎたせいで結婚式のこと忘れてた!!
慌てて愛生から離れた。
きっと愛生も俺も赤面だろう。
「イチャイチャしてないでさっさと二人とも前に出る!!」
『はぁ?なんで……』
「はぁ?じゃねーよ!!次スピーチだからさっさと出ろって言ってんの!!」
俺の言葉を遮って輝が俺に叫んだ。
「輝サン……すいませんでした。でもめでたい日ですし……ケンカは……」
いつの間にか愛生は輝のところにいた。
「あらっ!愛生チャン。あんなノロマと違って来るのが早いねー」
笑顔で愛生の頭を撫でる輝。