何度キミに逢えば……。
信じたくない……。
これは現実?それとも夢?
そうだ……全部夢だよ……そうだよ……夢に決まってる……だって陽太が……あたしを置いて逝くはず……ないよ……。
自分の頬をつねった。
痛みという悲しい現実にさらに涙が溢れた。
『……なんで……?』
黙って輝サンはあたしの体を支え椅子に座らせてくれた。
そして柚希サンが説明をしてくれた。
「病院の帰りに小さな女の子が道路に飛び出して陽太くんは……その子を庇って……」
小さな女の子……?
庇った……?
あたしはゆっくり顔をあげて尋ねた。
『その子は……今どこに……?』
「念のため入院してもらうことになってね。病室に案内しようか?」