何度キミに逢えば……。
海世チャンは柵の上に立って衝撃的な言葉を告げた。
「それでね…思ったの……海世がここから飛び降りれば良いんだって……」
『えっ……』
今何て言った……?
飛び……降りる……?
ここは10階。
屋上から落ちれば必ず生きて帰ってくることは出来ない……。
「止めなさいっ!」
「ごめんなさい……先生、お姉ちゃん」
海世チャンの体が斜めになっていく。
「これで神様も許してくれるかな……?」
陽太ならどうしてるかな?
きっと彼なら―……。
―……ドスン。
あたしは海世チャンの腕を引っ張った。
―……バチンッ!
同じことをしたはず……。