何度キミに逢えば……。
『ふざけないでっ!!そりゃ陽太が死んだとき苦しく悲しくて辛かったよ!?たとえ、海世チャンがここで死んで神様が許してもあたしは絶対許さない!!』
「愛生チャン、手をあげちゃダメだよ。でも僕も同じ意見だな。今死んだら海世チャンは自分自身に逃げたことになる。それでも良いのかい?」
海世チャンは殴られた頬を擦っていた。
あたしは海世チャンの手にそっと自分の手を重ねた。
『ごめん……でも分かって欲しかったの』
海世チャンを抱き締めた。
『陽太の死を……無駄にしたくなかった。彼が守った命を……あたしも守りたかったの……だから逃げることだけは許したくなかった。ごめんね……痛かったよね……生きててくれて……ありがとう……この先苦しいことも沢山あると思う……でもどんなに辛くても……忘れないで……強く生きてれば必ず幸せになれるから……人は一人じゃ生けていけないんだよ?』