何度キミに逢えば……。


「ようたぁ……くんが……」


『……わかってる……』

梨花を支えながら陽太に近づいた。


陽太が命がけで守った海世チャンはちゃんと生きてるよ。


でもやっぱりキミが死んだら……。


「陽太……お前が一番バカだよ……俺の親友はお前しかいないんだよ……また4人で集まって笑ったりしよなって……お前が言ったじゃねーか……」


一番悲しいのは誰?


家族?


充くん?


梨花?


自分?


ううん……誰でもない。

みんな悲しいよ。


陽太の顔に雫が落ちた。

『あたしを置いて逝かないで……みんながいても陽太がいなきゃ意味がないよ……充くんも梨花も輝サンも陽太のお母さんもみんな……そう思ってる……』






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