何度キミに逢えば……。


あたしはこれからどうすればいい……?


誰か……答えをください……。




あたしは顔から手に目線を移した。


あれ……?


コレって……。


『……指輪?』


陽太って指輪してたっけ?


「愛生……コレ……陽太が持ってた物……」


輝サンは小さな箱を渡してくれた。


リボンの間に"愛生へ"と書かれたメッセージカードが挟まっていた。


それを見てあたしに渡してくれたんだと思った。

そのカードを見ただけで涙が溢れた。


書かれた文字は確かに陽太の字だった。


男の子なのに女の子みたいな丸くて可愛い字。

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