何度キミに逢えば……。



その指輪をはめ、陽太の指から指輪を外し指輪の説明のカードを握りしめた。


『……嘘つき……』


あたしは小さくそう呟いた。



ベッドにうつ伏せでもたれかかって声をあげて泣いた。


子供が泣きじゃくるように。


嘘つきだよ……。


カードに書かれていること全て嘘だらけ―……。

永遠?


結ばれる?



じゃあ陽太を返して―……。


充くんの言葉あってた。

陽太はバカだよ……。


キミが死んだらどうやって結婚すればいい……?


ねぇ……答えてよ……。





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