グッバイ・ティラミス



先生を好きになるなんて客観的にみたら、痛々しいのかもしれない。

恋に憧れてるだけだ、って
若いときは身近にいる大人の男性が素敵にみえるだけだ、って
そう思われるのかもしれない。



…確かに、そうなのかもしれない。
確かに、そうなのかもね。



でも、いいの。

私の青春は先生が全てだった、って。先生を好きになれてよかった、って。

私は胸を張っていえる。



「なっちゃん、好きになってくれてありがとうね。」





…先生、こちらこそ。

忙しいのにたくさん、不純な動機で英語の質問しにいって、ごめんなさい。
ほぼ強制的に毎週補講やらせてしまって、ごめんなさい。




けれど、私にとっては毎日がキラキラしていて、愛おしい日常でした。





先生、ありがとう。





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