グッバイ・ティラミス
てゆーか、先生、まだ来てないし。
誰もいない英語科準備室に1人で入るのはどうかと思ったけど…。
座りたいし。どうせ先生以外の先生がくることはないと思うので、勝手に入っちゃうことにする。
「しつれーします。」
誰もいない準備室に挨拶をした私はきっと、偉い。
そんなイイ子な私は、適当な教員椅子にガバッと座った。
「……。」
先生、まだかな。
「……。」
先生、こないし。
足音とか生徒の声とか、ひとつくらい聞こえてもいいのに、何ひとつ音がしない。
シィン、って。
静寂に包まれている。