グッバイ・ティラミス
やばいっ!見られた!
全然予想してなかったタイミングだったので、一瞬テンパる私。
無駄に背筋をシャキッと伸ばして、体育の集団行動でやるような「気をつけ」の体制になっている。
そんな私を見て、先生はクスリと笑った。
「また、質問ですか?」
そう、そうなんです!
言葉には出さない変わりに、無駄に首を上下に振って見せる。
先生はそんな私を見て、また、クスリと笑う。
「掃除終わるまで、ちょっと待ってて。」
えぇ、いつまでも待ちますとも!
私はニッコリうなづいて、先生のクラスの入口の扉から離れた。