グッバイ・ティラミス



私と先生は、仲だけは、他の生徒には負けないんじゃないかってくらい、良かった。



伊達に毎日話しかけたり、質問しにいっていたわけじゃない。


先生といるのに、先生と話しているわけじゃないような
かと言って友達と喋ってるわけではなくて


先生なんだけど、先生じゃない
2人きりでいても息苦しくないような、気をつかわないこの空気感が

私はすごく好き。



「先生ー、ここわかんないー。」



あのね、


私、ある程度先生のことを知っているつもりだったよ。

先生のこと、他の生徒よりわかっているつもりでいたし、先生だって私には他の生徒より自分のこと話してくれてるって、自惚れてた。


でも実際は、先生のこと、知らないことだらけで。



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