グッバイ・ティラミス




ごめんなさい。
ごめんなさい。



中村先生は、悪くないよ。私の気持ちの問題なんだよ。授業じゃ、ないんだよ。




嫉妬



それは、あまりにも見苦しくて。攻撃性を持ったそれは、容赦無く中村先生を狙い打つ。



わかってるんだよ。
中村先生が、悪いんじゃないんだもんね。


先生が、中村先生を選んだんだ。先生が中村先生を好きになって、先生が、中村先生と歩いていきたいと思ったの。


先生が、決めたことなの。



それを祝福できず、さらに中村先生を攻撃してしまう私は、…とてもとても嫌な奴なの。

でも、どうしようもできないの。




「…早く、授業再開してください。」


自分の弱さを見られないようにするのに、必死だった。自分のプライドだけを守るために、必死に落ち着いた声を出す。


滑稽。
とてもとても、滑稽。



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