学校の地味子はアイドル【完】
「花梨、今の話聞いてたわよね?」
西内が花梨にそう言った。
「聞いてたというか聞こえてたんだけど。っていうかあたしと由美ちゃんが同じ保育園だったってどういうこと?」
「聞いてたんなら分かるでしょ?あたしは西川海河なの。覚えてるでしょ?覚えてないだなんて言わせないから。」
そう言って花梨を睨む西内。
「覚えてるよ。海ちゃんでしょ?」
「あたしはあんたのせいで人生ずたずたになったのよ!!あんたのせいで!あんたのせいで!」
西内は泣き崩れてその場に座った。
「あたし全然海ちゃんの気持ち知らなかった。ごめんなさい。」