学校の地味子はアイドル【完】
「ねぇ結城、なにしてるの?」
思い切って結城に話し掛けてきた。
「っ!花梨!?じゃなくてなんで花音がいるんだよ!」
さっきまで触れていた結城とめいかちゃんの唇は離れた。
「結城、あたしは結城があたしのこと嫌いになったなら仕方ない。だから別れるから。結城があたしのこと嫌いになったなら別れるからっ」
これが精一杯の気持ちだった。
「へ〜、結城と姫下さんって付き合ってたんだ〜」
そう言っためいかちゃん。
「そうだけど」
あたしは負けじと言い返した。