学校の地味子はアイドル【完】



「ちょっ!離して〜、眠れないからぁぁ〜」


じたばた動いてみた。う〜ん、男の人の力には適わないみたい。


「花梨、あったかいな」


「え?」


あたしはじたばたしていた手と足をピタッと止めた。

「実はさ、俺の親父と母さん交通事故で死んだんだよな。母さんはモデルだったから俺はその後をついだ。」


「そうなの?」


「ああ。だから花梨のお父さんやお母さんが接してくれて嬉しかった。ありがとう。」


なんか聞いてたら悲しくなってきて涙が出た。


「うぅ〜、結城ぃぃ〜、辛かったよねぇぇ〜」


「おい、花梨泣くなって。」


そう言われても泣き止みません!


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