学校の地味子はアイドル【完】
そうは言ってもどうやって振り向かせればいいか分かんねえ。花梨が喜ぶこと。まずは花梨の喜ぶことを見つけるしかねえと思った。今日俺は花梨に一緒に帰ろうと誘った。
放課後・・・
俺は花梨を迎えに教室へ向かった。
「キャア――――!!」
「結城君がきてる~~」
「何で~?」
うるせえな。っていうか花梨どこだよ。どこにもいねえじゃん。あ、いた。机で本読んでんじゃん。影うすいな。
俺は一人の女に「姫下花音呼んでくれない?」と、少し爽やかに言ってみた。その女の顔はみるみる赤くなっていった。花梨も笑ったら赤くなってくれんのかななんて考えてたら花梨がきた。
「どうしたの?」
「ほら、帰るぞ。帰る準備しろ。」
俺がそういうと急いで準備をしはじめた。あいつは焦りすぎて、教科書を落としていた。あいつおもしれえとあらためて思った。