桜フレーク
少しだけ、仕返しだよ…

しばらくすると、通話が終了したのかケータイが返された。

「はぁぁ。なんで言うわけ?」

「なんとなく?」

「晴樹先輩と仲いいだけあるかもね…」

「晴樹って、どんな感じなの?」

「少し腹黒のモテ男先輩」

そっか。やっぱりモテるんだね。

「んくぅ〜。晴樹早く行かないとおこるんじゃないかな?」

「山村さんも腹黒?」

「ううん」

「まぁ、いいや。
……俺らみたいな天涯孤独なやつらは、
かなり頑張んねーと死ぬほどつらいってこと覚えといて。じゃっ」

あっさり帰って行く大川さん。


< 102 / 424 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop