heart and cold~私には貴方だけ~【完】
「はなれ…て…」
なんとかして絞り出した言葉は頼りないくらい小さくて。
「じゃあ、部屋で寝てて。」
耳元で囁く甘い声。
耳に息がかかってくすぐったい。
でもここで引き下がるほど柔じゃない。
すんなり聞いてくれないなんて…問題児めっ!
「やだ。」
力強く言えた。
「だめ。てか拒否権無し!」
「きゃあ!!」
いきなり視界が明るくなったと思ったら、体が浮き上がる!
足を持ち上げられて、肩を支えられている感じ?
右半身がはるき君の体にぴったり付いてるけど、左半身がなんにも無いから怖くてはるき君の首に両腕を回す。