heart and cold~私には貴方だけ~【完】
時間は六時を回っている。
日が落ちるのが早い冬は、下校時刻が五時半。
俺は顧問に許可を取ってあるから、六時半までは良いことになっている。
だから、ほかに誰かが居るとしたら一人しかいない…
外灯がぽつぽつあるくらいで、ほぼ真っ暗だ。
女子なんだから早く帰ればいいのに…
俺は送りたくないし、何度も断ってるし、そろそろやめて欲しい。
…そう…俺は女子につきまとわれている…
しかもしつこくて、彼氏になれとしょっちゅう言ってくる。
俺の気を引こうとして、毎日部活を自主練まで見ている。
まじでやめて欲しい。