heart and cold~私には貴方だけ~【完】





時間は六時を回っている。



日が落ちるのが早い冬は、下校時刻が五時半。



俺は顧問に許可を取ってあるから、六時半までは良いことになっている。



だから、ほかに誰かが居るとしたら一人しかいない…



外灯がぽつぽつあるくらいで、ほぼ真っ暗だ。



女子なんだから早く帰ればいいのに…



俺は送りたくないし、何度も断ってるし、そろそろやめて欲しい。



…そう…俺は女子につきまとわれている…



しかもしつこくて、彼氏になれとしょっちゅう言ってくる。



俺の気を引こうとして、毎日部活を自主練まで見ている。



まじでやめて欲しい。





< 118 / 346 >

この作品をシェア

pagetop