heart and cold~私には貴方だけ~【完】
気にせず荷物にたどり着き、中から水筒とタオルを出す。
冬って、走ると口の中にネバネバしたのが溜まるから気持ち悪いんだよな。
水筒に入っているのはアクエリ。
それをごくごく飲む。
「ねぇ!無視しないでってば!」
………はぁ………
「何で?俺はもう何度も断ってるのに、あんたがしつこいんだろ?どう考えても俺に無視する権利はあると思うけど?」
…無視しきれずに言い返してしまった。
俺もまだまだ子供だな。
そして女子は俯いてしまった。
ちょっと言い過ぎたかな。
でも仕方ねぇよ。