heart and cold~私には貴方だけ~【完】
ー熱暴走ー
え?
「なんで君が夏目さんのお母さんに頼まれるの?」
「家が近所だから。」
ちゃんと話してくれている。
もしかして庇ってくれているの?
「じゃあ、なんで夏目さんにくっついてるの?」
これはあたしが言わないと駄目だ。
「おれ「ちょっとあたしがふらついていたんです。まだ完璧じゃないみたいで。」
思いっきり遮った。
また“俺の彼女”発言しそうだった…
ていうか離れてください。
「え?大丈夫なの?起きてて…」
上村君が少ししょぼんとして、さっきの怖さがなくなる。
「平気ですよ。そこまでか弱くないので。」
良かった…なんとか話を逸らせた。
微笑みながらさりげなくはるき君から離れる。