heart and cold~私には貴方だけ~【完】
「ぐうぅ~~~…」
「「…………」」
まさかのあたしのお腹が鳴ってしまうという失態…
今日のあたしは駄目だ。
ダメダメ過ぎて辛い。
「お腹空いたね…ははは…」
とりあえず笑って誤魔化してみても
「ぷっ…さすがに誤魔化せないから」
ダメダメな今日は何も上手くいかない…
笑われたし…
「…ご飯が食べたいです。」
そういえばお粥を一口しか食べていない。
「お粥冷めちゃってるよ~?」
「……」
ニヤニヤしながら言うものだから、ちょっとイラついて、無言でお粥を温めに台所に向かうため、立ち上がった。
クラ…
その刹那、頭がぐらりとしてベッドに倒れた。
「おっと!」
はるき君の声が聞こえたけど、気にする余裕がなかった。
頭がクラクラする…
自分が病み上がりだったことを忘れていた。