heart and cold~私には貴方だけ~【完】
そして少しずつ、その綺麗な顔が近づいて…─
『ピーンポーンパーンポーン!』
ビクッ!!!
『藤原先生、藤原先生、至急職員室にお越しください。繰り返します…』
一気に、そこにあった2人の空間が破られて、元のいつもの廊下になっていた。
そのことに少しホッとして、はるき君をチラッと見る。
心なしか、顔に影が差しているように見えて怖い…?
「じゃあ、教室に戻ろうか」
あたしはキスをする事がすべてじゃないと思っているから、気にせず切り替えた。
「駄目。」
「え?」
グイッ
ガラッ
ピシャン!