heart and cold~私には貴方だけ~【完】





「璃花…」



「ッ!!」



ビクッ



キスを止めて甘い声で囁かれた。



心臓の音が体中を駆け巡る。



何かに負ける気がして、目をギュッと瞑って顔を思いっきり右にそらした。



「こっち向いて?」



「向いたらどうするの?」



力が抜けそうで、立っていることがやっと。



弱々しい声音になってしまう。



「キスするけど。」



「もうしたじゃない…」





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