heart and cold~私には貴方だけ~【完】





いきなり抱きしめてきて、耳元で囁かれる。



「全然足りないよ…別に、俺の腕をどけて逃げてもいいよ…?」



「そんなの、余裕で退けてやるわよ。」って言い返してやりたかったのだけれど



おなかに力が入らなくて声の代わりに息が出るだけで



考えとは裏腹に足がぐらつきそうで



何よりも…



はるき君のこの温もりから離れたくない自分が居て、頑なに動かない。




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