heart and cold~私には貴方だけ~【完】
「璃花、好きだ。」
ドキン…
「う、ん…」
唐突に甘い声で言うから、相づちが限界だ。
「好きだ…」
ギュッと強くだきしめられる。
どうしたのだろう…?
不安なような声音。
抱きしめ合ったまま椅子から床にペタリと腰を下ろす。
「どうしたの?」
下から手を回してはるき君の頭を撫でる。
「今、駄目。」
撫でていた手を掴まれて、体が離れる。
「え…?」
あたしの心に不安が流れ込んだ。