heart and cold~私には貴方だけ~【完】
ーあなたー
───…翌朝
ふと目が覚めて、体を起こす。
まだ目覚まし時計がなっていない…
手元の携帯を開くと朝の五時。
いつもより一時間早く目が覚めた。
寝る時間が一時間早いと、起きる時間も早まるんだね。
しっかり七時間睡眠が板に付いているんだと、密かに驚いた。
昨日は凄くテキパキしていたから、今日は朝も特にやることはない。
どうしようかな…
もう目は覚めてしまった。
洗濯物も朝ご飯の用意も、お母さんが起きてから一緒にやりたいし。
ふとカーテンを開けて外を見ると、爽やかな光と静寂に満ちた、これから起き出す住宅街があった。
──よし、散歩に行こう──