heart and cold~私には貴方だけ~【完】
見上げると、広い澄んだ空がそこにあった。
穏やかで、美しい…
ちっぽけな自分が、虚しい。
これでもかというほどに散る桜の花びらは
やっぱり色々思い出させられる。
ほら…──
───ほんの少しちらついただけで、もう…止まらない。
『こんなこと言えるのは、璃花だけだよ?』
嘘。
『璃花は誤解されやすいけど、私は知ってるから!』
嘘だったじゃん。
『大好きだよ!』
あたしは本当に、大好きだったんだよ?
心から親友だと思ってた!