heart and cold~私には貴方だけ~【完】
昨日は全っ然眠れなかった…
昼休みに長野が言った言葉
『私と付き合ってください!』
まさかあのタイミングで言われるとは思わなかった。
思わず璃花と二人で固まるくらいに驚いた。
“付き合ってるよ”
そう言う予定だったのに、璃花が遮ったからか
彼女は申し訳なさそうな表情をして長野さんと俺を見ていた。
とっさだったんだな…
俺との関係をあまり言いたくない気持ちもわかるから、そんな顔するなよ。
そう思った矢先、
『ごめんなさい。』
璃花が丁寧なお辞儀をして教室に戻っていった。
去り際に俺に目で
『言って大丈夫だから、説明お願いします。』
みたいなことを言っていた。
小さく頷いて、二人きりになったところで口を開いた。