heart and cold~私には貴方だけ~【完】
「ごめん。長野さんとは付き合えないんだ。」
まっすぐ見られていて居心地が悪い。
「そっか…」
さっきの馬鹿みたいな勢いはなくなり、静かになった。
「璃花はああ言っていたけど、俺と璃花は付き合っているんだ。本当にごめん。」
なにを言われても良いように構えたのに
「やっぱりそうなの?」
静かだったはずが明るい声と表情の彼女に再び驚いた。
「隠したのって、二人はモテるから周囲にバレたら面倒だからとか?」
「そんな感じ。」
馬鹿でも察しがいいというか…
不思議な女子だ。